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ワイドな攻撃と安定したラインアウト
アタックではフォワードとバックスを混ぜたラインを形成し、フィールドの端から端までをワイドに使った展開ラグビーを得意とする。 フォワードの選手にボールキャリーを得意とする選手が多く、自分で突っ込むという選択肢をしっかりと持った上でそれをダミーにバックスにパスして展開したりと縦と横の動きを組み合わせた攻撃が特徴。 また、ラインアウトの安定感が非常に高くボールキープ率はリーグトップクラス、スクラムも安定しているためセットプレーに長け、サインプレーを使っての攻撃が得意だ。
アタック8
フォワードの選手とバックスの選手の動きを組み合わせたサインでフィールドの端から端まで大きく展開するプレーが得意。 相手に的を絞らせない攻撃が得意で縦に突っ込む動きと横に展開する動きが効果的にマッチしている。 自分たちでボールを持って用意してきたことをやるというスタイルなため積極的にキックを使うチームではなく、自陣からでもボールを回すことが多い。 非常に攻撃力が高い一方でひとつのプレーに多くの選手を絡めることで運動量も必要になるため、試合の後半にフォワードが疲れてくると少し攻撃が停滞気味になることもある。
ディフェンス7
ディフェンスのスタイルはオーソドックス。 フォワード近辺にくるだろうという時にはフォワードが大きく前に詰める動きをするが、相手が展開してくるであろう時には極端に前に出ることはなくライン全体をスライドさせるなどしてしっかりと対応する。
スクラム7
スクラムの安定感は高い。しかしスクラムが強みのチームとまでは言えないか。 しっかりとマイボールをキープして攻撃の起点としては十分な働きを見せる一方、相手のスクラムを押し返してボールを奪うというようなシーンは多くない。 また、昨シーズンは1〜3番のスタメンがほぼ固定となっており、控えの選手を出した試合後半に押し込まれるシーンも散見される。
ラインアウト9
ラインアウトの安定感はリーグ屈指。 身長だけを見ると2m台はロス・アイザックのみ、190cm台も特別多いわけではない上に190cm台前半の選手が多いなどチームとしては特別大柄なチームではない。 しかしラインアウトでのサインがしっかりと練られており、選手がポジショニングを変えて相手に飛ぶ場所を絞らせない動きが得意でこれが高いボール獲得率につながっている。
選手層7
2019年W杯日本代表メンバーはNO8のアマナキ・レレィ・マフィのみだが、新進気鋭のチームだけに若い有望株が多い。 他の上位チームに比べると現代表・代表経験者は多くないがここの選手の質は高く、シーズンを通して成長を見せることができれば上位を食える可能性は十分にあるだろう。 数多く抱える有望株が花開き、タレント集団に化けるようなシーズンを期待したい。
規律8
ゲームプランをかなり練る傾向のあるチームであり、しっかりと準備してきたことを遂行することが求められ、規律意識は高い。 余計なペナルティを重ねるシーンなどはあまり見受けられないので接戦で勝ちきれる力のあるチームと言える。 ゲームプラン通りに試合が進まない場合にどのように対処していくかという部分はひとつの課題だろう。