ペナルティキックもフリーキックもどちらも反則があった時の再開方法である。
どちらも「キックを蹴る権利」であるため、相手はそのキックを邪魔することはできず、蹴る側はタップキック(その場でちょこんと蹴る)をして速攻を仕掛けることができる。
ペナルティキックとなるのは反則の中でも重いものであり、蹴る側は直接ゴール(=得点)を狙うことができる。
フリーキックはスクラムやラインアウトといったセットプレーでの反則に適用されるものが多く、反則の程度としてはやや軽いものである。
このためフリーキックは文字通り「通常のキックを自由に(邪魔されずに)蹴る権利」であり、ゴールを狙うことはできない。
ペナルティキックは反則の中でも重いものに適用されるため、外に蹴り出してもダイレクトタッチが適用されない。
すなわち22mラインより前であっても蹴り出した地点から蹴り出した側ボールのラインアウトとなるため、反則した側は大きく進まれた上に相手ボールという大きなダメージを負う。
一方フリーキックは「通常のキックを蹴る権利」であるため、ダイレクトタッチの適用対象となる。
もちろん蹴る地点が22mラインよりも後ろであれば、通常のキックと同じくダイレクトタッチの対象とはならない。
ペナルティキックは反則の中でも重いものに適用されるため、キックを蹴る側がより軽い反則の場合と同じ再開方法を望むのであればそちらに変更することができる。
具体的には、
一方フリーキックは「通常のキックを蹴る権利」であるため、他の再開方法への変更はできない。
反則からの再開方法としてはこの2つの他にスクラムがあるが、「反則をした側がボールを取り返す機会がある」という意味ではスクラムが一番軽い処分である。
とはいえスクラムはフォワードが固定されるため攻撃側にとっては攻めやすい状況であったり、スクラムの力関係次第ではスクラムで圧倒してペナルティを取ることもできるため、一概にフリーキックより軽いとも言えない。