ラグビーを見てみようという話になると多くの方が「よし、まずルールを覚えるぞ」となります。最初に一通り理解しようとする本当に真面目な人が多いです。
しかしこのやり方はオススメしません。
ラグビーに関しては「得点方法だけ覚えたらあとは試合の流れや攻防の基本を知る、そして試合を見る」「反則はわからないままでいい、後から覚える」というやり方がいいと思います。
そして私がラグビー観戦初心者のみなさんにおすすめする観戦中の反則との付き合い方、それは「『今なにか反則あったらしいけどまぁいいや』と流してしまうこと」です。
笛がなってプレーが止まると「今何がダメだったの?わかんない!」と混乱すると思いますが、わからないものはわからないですし、考えてもしょうがないです。
そこに引っかかっている間にも次のプレーはスタートしてしまうので、いつまでも反則の内容にこだわるよりは「わからんもんはわからん!」と割り切ってその後の攻防を楽しんだ方が絶対に楽しいです。
なので反則の内容は無視した上で「どっちのボールでリスタートするのか」だけは把握し、この後の攻防がどうなるのかに意識を向けましょう。
どっちのボールでリスタートするのかですが、反則でレフェリーの笛がなった後にレフェリーがどっちの手を上げるのかを見ましょう。
ラグビーではレフェリーが「こっちのチームのボールですよ」と手を上げます(手を上げている側のボールでリスタート、反対側の手では反則の内容をジェスチャーします)。
ラグビーのルールを試合中に理解するというのはかなり難易度が高いです。
そもそも部活等でラグビーをプレーしていた人も1年2年と時間をかけてルールを覚えているのにそれを反則があった後の数十秒で理解するというのは無理があります。
なので、反則の内容をその場で理解しようとはせずその場は流してしまいましょう。
もっとラグビーを楽しめるようになりたいからルールも覚えたいんです!という方も中にはいらっしゃると思いますが、そういう場合は反則の名前だけメモするなどしてあとでゆっくり理解しましょう。
「ラグビーはルールが難しい」と言われる理由、それは「とにかく反則の種類が多い、そしてどの反則もそれなりの頻度で起こる」からです。
また、別のルールや概念を理解していないと理解できない「事前のステップが必要なルール」も存在します。
見始めたばかりの人がその難易度の見極めをすることは難しく、簡単な反則も難しい反則も全部理解しようとしてしまうとドツボにハマります。
この「ラグビーを楽しく見るために」では段階を踏んでルールを紹介していくので、順番に読んでいってください。