ラグビーは1チーム15人(ベンチ入りは23人)で、スターティングメンバーの背番号はポジションごとに決まっています。
控えの選手はどのポジションを何人入れるかがチームによって異なるため背番号は固定ではありません。
一度に15のポジションとその役割を覚えるのは大変なので、ここでは大まかに「フォワード」と「バックス」を紹介します。
背番号1番から8番までの選手をまとめて「フォワード」と呼びます。
フォワードの最大の特徴は「スクラムを組む人たち」ということです。
そう、ラグビーと言えばスクラムというくらいスクラムは有名ですが、スクラムを組むのはフォワードの選手だけでバックスの選手は組みません。
ラグビー経験者でもずっとバックスだった人は一度もスクラムを組んだことがない、スクラムのことはよくわからないという人も多いです。
フォワードの選手の特徴としてはやはり「パワー型」の選手が多いということが挙げられます。
スクラムだけでなくタックルの後のボールの奪い合いなどの肉弾戦を主戦場とするファイターで、そのパワーや体重で活躍します。
その一方でスピード勝負やボールの扱い、ステップなどは苦手とする選手が多いです。
目立たないところで力仕事をこなす「縁の下の力持ち」、それがフォワードの選手です。
肉弾戦はごちゃごちゃしていて最初はよくわからないと思いますし、見始めたばかりの人はそこを理解する必要はありません。
ただ、フォワードの働きは地味ですが、「フォワード勝負で負けていたらバックスにボールが回らず、何もできないまま負ける」というくらいフォワードは重要な仕事をしているということは知っておいてください。
背番号9番から15番の選手をまとめて「バックス」と呼びます。
バックスの選手はパスやラン、ステップの能力に優れ、鮮やかなパスワークやスピードで相手を抜き去り得点を取る能力に長けています。
また、バックスの選手はキックを蹴ること、相手のキックを取ることも多いです。
オフェンス面では広めのスペースを使ってパスやランで勝負できる勝負力を、ディフェンス面ではそのような能力を持った相手のバックスを止めるためのディフェンス範囲の広さと判断力、スペースのマネジメント能力が求められます。
広いスペースで自由に走れる状況ではイケイケですが、スペースがない状況でのガチンコのぶつかり合いでは流石にフォワードの選手には敵いません。
「華のある機動力部隊」、それがバックスです。