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倒れた選手はプレーしてはいけない
「立ったままプレーする」ことが大原則

ラグビーにおいては「相手に倒された選手はプレーをしてはいけない」ということが大原則です。

ボールを持っている選手はタックルで倒された際にプレーを続行せずにボールを後ろに置くなりして自分のプレーは終了しなくてはなりませんし、ボールの奪い合いで倒された選手は目の前をボールを持った相手が通っても手を出してはいけません。

密集での押し合いで倒れた際は倒れた状態で相手を引っ張るといった行為も禁止されます。

これはラグビーにおいて「倒される=死」であるということです。

フィールドとは戦場であり選手は戦士、そして倒された選手=死んだ者は手出し無用ということですね。もちろん一度立ち上がればまたプレーに参加して大丈夫です。

倒れた状態の選手はプレーに関与してはいけませんので、倒れたまま相手の邪魔をするようなことがあれば反則となります。

目立たないけど大切な「リサイクル」

ラグビーの攻防の基本は「いかにして数的有利を作るか・作らせないか」というものです。

一般にこれはアタックやディフェンスのラインに並んでいる人数のことですが、もう少し広い目で、プレーに関与できる選手の数という目線を持つと「立っている選手の数」を気にする必要が出てきます。

これは「選手が1人倒れた状態というのはチームの人数が1人減るのと同じ」という考え方です。

そしてこの立っている選手の数=実質的なチームの人数として考えると、倒れている選手の人数によって短時間とはいえ数的有利・不利が生まれることとなります。

こうなると「相手よりも早く立ち上がって早く次のプレーに参加する」ことが非常に大切な要素となります。このため起き上がって次のプレーに参加できる状態となることをリサイクルと呼び、リサイクルの早さを上げることもチームとして重視します。

特に日本代表は選手個々のサイズ・パワーで他国に負けてしまうことが多いため、リサイクルを早めることを徹底し、「実質的なプレー人数で相手を上回ること」をチームの強みとしました。

もちろんこれを成り立たせるためには相当なスタミナが必要となります。

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