相手のキックの落下点が自陣の22mラインよりも後ろである場合、キャッチ時にアピール(後述)をすることでプレーを一度中断し、フリーキックの権利(相手に邪魔されずに蹴る権利)を得ることができる。
ただしキャッチはノーバウンドで行うことが必要である。
フェアキャッチのアピールの方法は以下のいずれかである。どちらか片方を行えばよい。
①キャッチ時に「マーク!」と叫ぶ。
②キャッチ後にガッツポーズをするような形で拳をあげる。
大きな試合などで観客が多い場合には声が聞こえないことがあるため②の方法が好まれる。
相手のキックが22mラインの内側まで飛んできた場合はアピールさえすればフェアキャッチができるが、フェアキャッチをする場合としない場合がある。
この分かれ目として、キャッチ後に蹴り返すにあたってチームの状況がよくない場合にはフェアキャッチをアピールしてプレーを一度切り、立て直しを図る。
具体的には、
相手がロングキックを蹴ってきて余裕を持って蹴り返せるような状況ではフェアキャッチはあまり使わない。
キックを蹴る側はできるだけ相手にフェアキャッチを宣言させないようにする、すなわちキックが22mラインを超えないように注意する。
ただし、相手に余裕を持って蹴り返されることが前提のロングキックであれば距離を稼ぐことの方が優先されるためあまり気にしない。
蹴り合いで相手を走らせることができている状況や、ハイパントのような落下点でボールを奪おうとするようなプレーでは特に注意が必要である。
フェアキャッチをされるとプレーを中断されて状況がリセットされてしまうことはもちろん、相手のキックは22mラインの内側からなのでダイレクトタッチも適用されない。
相手は邪魔をされずに狙いをつけて蹴り出すことができるため、陣地も大きく回復されかねない。